毎週更新!転職特集

転職ノウハウ特集

何回でもOK? 転職回数が気になるとき考えること

掲載日:

マイナス評価は避けたい!転職経験が多いそんなときは…?

「20代で2回、30代で3回」なんて言われるけれど

終身雇用、年功序列に代表される日本企業の慣行から、転職経験自体がネガティブな要因と考えられがちだったのも過去の話。今や転職をめぐる社会の意識は変わり、職種によっては転職経験がむしろ積極的なアピール要因になるケースまであるようです。

はたして転職回数は、いくら多くても転職活動で不利にはならないのでしょうか? 転職回数に関する調査を交えながら、転職活動時に押さえておきたいポイントをご紹介します。

転職経験者、同世代は何割くらい?

転職活動で気になるのは「転職回数が多すぎると転職しにくい」というのは本当なのかということ。俗に「20代で2回、30代で3回」以上になると転職にはネガティブに働くと言われますが、そのあたりを目安にしている人も多いのではないでしょうか。

かつての慣行が過去のものとなり、多くの企業が積極的に組織変更をともなう大胆な人事施策を行うようになった今、「優秀な人材であれば転職回数は問わない」という企業の割合も、確実に増加しているようです。

そんな今、あなたの同世代は何回くらい転職を経験しているのか、感覚としてつかめていますか? 少し前の資料ですが、2013年にリクルートワークス研究所が公表した「20代、30代の大卒者入・転職実態調査」が、疑問に答えてくれていますので、少し見てみましょう。調査は首都圏在住の、大卒の20代および30代です。

■20代、30代の大卒者入・転職実態調査

※2013年 リクルートワークス研究所(株式会社リクルートホールディングス)調べ
転職経験20代30代
転職なし70.7%31.3%
転職1回21.3%32.0%
転職2回4.7%20.7%
転職3回3.0%9.3%
4回以上0.3%6.7%

調査結果から見ると、30代になると転職未経験なのは3割ほど。2回以上の転職を経験している人も全体の4割に迫っています。転職回数が多い人は、予想以上に大きな割合を占めていることがわかります。

転職者に、企業が求める資質とは

一方、採用する側は、転職希望者にどんな資質を求めているのでしょうか。

厚生労働省の調査によると、転職者の採用理由として「経験を活かし即戦力になる」という回答をしているのは、「管理的な仕事」では64.4%、「専門的・技術的な仕事」においては64.8%と、ともに3分の2近い割合となっています。「専門知識・能力があるから」は、それぞれ43.0%、55.0%と、こちらもかなりの割合です。

■転職者がいる事業所の転職者の採用理由

※2015年 厚生労働省調べ、3つまでの複数回答
管理的な仕事
経験を活かし即戦力になるから64.4%
専門知識・能力があるから43.0%
職場への適応力があるから25.3%
離職者の補充のため25.2%
幅広い人脈を期待できるから14.1%
親会社・関連会社からの要請のため7.9%
新卒者の採用が困難なため4.9%
その他5.9%
専門的・技術的な仕事
経験を活かし即戦力になるから64.8%
専門知識・能力があるから55.0%
離職者の補充のため48.4%
職場への適応力があるから21.1%
新卒者の採用が困難なため11.8%
幅広い人脈を期待できるから1.9%
親会社・関連会社からの要請のため1.1%
その他3.8%
事務的な仕事
離職者の補充のため59.3%
経験を活かし即戦力になるから45.4%
職場への適応力があるから29.9%
専門知識・能力があるから24.3%
新卒者の採用が困難なため4.0%
親会社・関連会社からの要請のため2.1%
幅広い人脈を期待できるから1.6%
その他6.5%

ちなみにこの調査で「転職者がいる事業所」の割合を産業別に見てみると「情報通信業」(48.7%)がもっとも高く、次に「運輸業・郵便業」(48.5%)、「医療・福祉」(45.3%)と続きます。こうした産業では、回数よりも経験の幅広さや専門性が重視される傾向にあるようです。

経験や専門性という切り口では、転職経験が逆にポジティブにとらえられる職種も。例えば新しいものを生み出す「デザイン」の仕事などは、多種多様な案件での経験値が求められることも多く、他と比べて転職回数を気にされることが少ない職種と言えます。

また最先端の技術を常に追い求める「エンジニア」も、その知識や技術が即戦力として採用側に求められるため、転職の経験よりも専門性をどのように掘り下げてきたかなどがしっかり問われる職種です。

転職理由、きちんと語れますか?

専門職に限らず、管理職・事務職も転職回数の多さがマイナスに働くというわけではありません。むしろこうした職種では、転職理由を採用する側へ明確に伝えられるかどうかが大切になってきます。

■しっかり伝えられるかチェック!

  • なぜ、その職種を選んだのか
  • これまでに習得したスキルや経験は?
  • なぜ仕事を辞めた(辞めることにした)のか
  • どんな経緯で次の仕事を選んだのか

採用面接で、漠然と転職を繰り返したような印象を与えては、良い結果は期待できません。転職を経て現在に至るまでの「転職ストーリー」と、入社後の成長やキャリアアップをどう考えているか、しっかり伝えられるよう事前に質問と回答を想定しておきましょう。

例:広告制作会社に勤めるAさん(32歳・男性)の場合


  • 大学卒業後、新卒で中堅出版社に入社
  • デザイナー(契約社員)として約4年勤務
  • その後、通信会社の営業職として約3年、営業経験を積む

営業と制作、両方の経験があることを採用面接時にアピール

企画営業として正社員での入社。年収もアップ!

転職回数の多い人は、経歴の積み重ねのそれぞれにおいてチェック項目を残らず説明できるか、振り返っておきましょう。

知識やスキルを武器に、即戦力アピール

ここまで、転職の有利/不利に関して、転職回数が必ずしも指標となるわけではないということを、データをもとにご紹介してきました。

もちろん、転職回数が多いことを知ると「この人は入社して、ずっと貢献してくれるだろうか?」と疑念を抱く採用担当者がいることも事実です。しかし転職とその経験は、あなたが歩んできた人生そのもの。これまでに得た知識やスキルを自分の強み、自分にしかない武器と考えて積極的にアピールし、その疑念を払拭することを念頭に置きましょう。

転職を意識しているという人も、今の仕事でより多くのことを学ぶという意識を持つことで、いざ転職活動に臨むときに、企業選びや即戦力アピールで戸惑わずに済むはずです。能力や才能を必要とする企業をしっかり探し、果敢にチャレンジしてみることをおすすめします。


あわせて読みたい

「転職理由」そのまま話しても大丈夫…?の記事を読む 「転職理由」そのまま話しても大丈夫…?の記事を読む

この記事はお役に立ちましたか?

ご協力ありがとうございました!

この記事をシェアしてみませんか?

お役立ちコンテンツ

ページトップ